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ミレニアル世代ってなに?経済の中心に位置するジェネレーションについて理解を深める
現在、市場の規模、影響力において見過ごせない存在であるミレニアル世代。経済活動を引っ張っていくこの世代に刺さるマーケティングこそ、今後の生き残りをかけた大事な要素と言えます。
本ブログでは、「ミレニアル世代」についての解説、および、その上下に位置する「X世代」「Z世代」のそれぞれの特徴などをご紹介します。
■ミレニアル世代とは
1981年から1996年に生まれた層を指します。(2021年時点の年齢:25歳~40歳前後)。
物心がついた時にはITが急速に普及していたため、「デジタルネイティブ」と呼ばれることもあります。
物欲がそれほどありませんが、新たな経験をすることに価値があると考え、従来の世代と比べて経験欲が大きいのが特徴です。(「モノ消費よりコト消費」などのフレーズをお聞きになった方も多いかと思います。)また、実体験を誰かとシェアし、共感を得ることを重視しているという面もあります。
消費動向として、抑えられるところは抑え、使うべきところには使うというメリハリがはっきりしているので、「失敗したくない」という思いが強く、購入前のリサーチは徹底的に行います。
情報収集のツールで一番使われているのが「インスタグラム」です。その理由として、1)視覚的に楽しめる写真や動画などの投稿とその閲覧に特化している、2)企業の広告を信用しない習慣がある彼らにとって、クチコミの要素を持った信用できる情報源、ということが挙げられます。要は、インスタグラム上で「新たな経験をするためのリサーチ」をし、そこで共感したものを「体験/購入」、「自身の経験を投稿発信し共感を得る」といった無限ループができあがっているのです。
■「X世代」「Z世代」の特徴
ミレニアル世代の上下に位置する「X世代」と「Z世代」についても、簡単にご紹介します。
まずは「X世代」。1970年頃~1980年頃に生まれた人が該当します。(2021年時点の年齢:41歳~51歳前後)別名『ジェネレーションX』。
情報源は主にテレビ、または雑誌です。インターネットが普及し始めたのは大人になってから。ネットがある環境はまるで新しい別世界のような感覚があり、あまり得意ではないSNSを取り入れようと頑張っています。
そして、1997年以降に誕生した人々のことを「Z世代」と呼びます。(2021年時点の年齢:24歳以下)別名「ジェネレーションZ」。
生まれた時からインターネットが身近にあり、他の世代と比べてネットリテラシーが格段に高いです。「SNSネイティブ」でもある一方、一般個人や芸能人、企業など、SNS上でのさまざまな問題を目にしてきており、その分プライバシーには慎重であったり、SNSに対してネガティブな印象を持っているといった側面もあります。金銭感覚でいうと、2008年のリーマン・ショック後の不況期を経験したため保守的な傾向が見られ、購買意思決定は「コストパフォーマンス」を重要視しているとされています。
■ミレニアル世代に「選ばれる」ためにはどんなアプローチが必要か
キーワードは「共感力」です。ミレニアル世代は身近に感じられるものに喜びを覚え、実感が持てるもの、共感できるものがあって初めて行動します。自分が本当に良いと感じて、共感できるものは周囲の人にも勧めてくれるので、結果的に情報が拡散されていきます。
SNSを使いこなし、特にインスタグラム上で「経験欲を刺激する」「共感・拡散しやすいコンテンツの生成」などのポイントを意識したプロモーションに取り組んでいくことが必要不可欠です。
2025年には、ミレニアル世代が全世界の労働人口のうち75%を占めるようになると言われています。新たな価値観の広がりや消費動向の変化を迅速に捉え、それらを今のうちからマーケティングに取り入れてホテル経営を軌道に乗せていきましょう。