マーケティングブログ
ホテル旅館のSNSプロモーションに効果的なインフルエンサーの選び方とは?
企業が発信する広告ではなく、第三者のクチコミという他薦が注目されるこの時代。
インフルエンサーマーケティングを導入されるホテル旅館様が増加傾向にある中、「やってみたけどあまり効果を感じられなかった」という声をよく耳にします。
原因の一つとして『インフルエンサーの選定ミス』があると思います。
本ブログでは、インフルエンサーを選ぶ際の重要ポイントをご紹介します。
■インフルエンサーのタイプを理解する
インフルエンサーと一口に言っても、そのフォロワー数や影響度合いは様々です。
芸能人やファッションモデルなど、テレビの影響もあり10万~100万人以上のフォロワーを抱える方々や、有名人同様にSNS上で絶大な影響力を持つトップインフルエンサーなどは、日々の生活の中での出来事や仕事関連の情報を発信してフォロワーから支持を集めているため、世間的には話題にされやすいという観点で認知されているかと思います。
一方で、フォロワー数は数千人~10万人と上記に比べて少ないものの、特定の分野に特化した専門性やコミュニティの中での影響力が高い特化型インフルエンサーも存在します。
その中でも”トラベルインフルエンサー”と呼ばれる人たちは、旅行に関連する情報をメインにSNS投稿を続けており、旅の情報収集に積極的で、次回の旅行のお手本としたいという意欲があるフォロワーを抱えているのが特徴的です。
■よくあるインフルエンサー選定の失敗談
これまでお話する機会があった宿泊施設様からの情報やアンケートなどで収集した中で、「インフルエンサーを招待して宿泊体験をSNSで発信してもらったが効果があまり感じられなかった」という回答を聞くことがあります。
その際、どのようにインフルエンサーを選んでいるか質問すると、「フォロワー数の多さだけ」で判断されているホテル旅館様が大半を占めていました。
一見、フォロワー数の多いインフルエンサーに発信してもらうことは拡散力の観点で言えばメリットがあるように捉えられますが、『受け取り側(フォロワー)にその情報が響いているか』が重要です。
有名人などのトップインフルエンサーの訴求ポイントは旅ではなく自分自身。物や場所は飾りでしかなく、そのフォロワーもタレントとしてのその人の見た目に興味を持って見ることを目的としている為、どこに泊まっているかは気にしていない、すなわち、ホテル旅館のプロモーションとしては効力が低いという結果で終わってしまいがちです。
ホテル旅館のSNSプロモーションに不向きな
インフルエンサーの例
(メインは自分自身)
※プライバシー保護のため、ぼかし処理を加えています
大事なのは何人に認知されたかではなく、何人に”興味関心を持ってもらえたか”を重視することが効果的なプロモーション戦略として成功へと繋がっていきます。
■どういう目線でインフルエンサーを選定したらいいか
結論から申し上げると、ホテル旅館様がインフルエンサーを招待しようと考える際は、”トラベルインフルエンサーかどうか”という目線で選定されることを強くお勧めします!
トラベルインフルエンサーによる投稿画像
先述の通り、様々な宿泊施設での滞在経験を通して、言わば専門家の目線で客観的にクチコミを投稿しているので、そのフォロワーとしては『このインフルエンサーがお勧めしている施設であれば間違いなく良い。私も行ってみたい!そして私も同じような写真を撮ってみたい!』という心理が働きます。
そのくらい“次の旅行の意思決定”に影響を与える関係性があるといっても過言ではありません。
予約行動を採ってくれる可能性の高いターゲット層にしっかり届けることを意識したプロモーション施策を継続して行うことで、宿泊者増に繋がる流れを作り上げることができるでしょう。